PRODUCTS多数アンカー

多数アンカー

多数アンカー

製品概要

壁面材にかかる土圧をアンカープレートに伝達し、引抜抵抗力を利用する補強土壁工法です。
道路・造成・水辺・鉄道など、あらゆる現場に応じた設計・施工が可能です。
「多数アンカー式補強土壁工法設計・施工マニュアル第4版」に準拠しています。

用途 製品図 施工概要 CADダウンロード PDFダウンロード

用途

多数アンカー式擁壁工法は、壁体背面にかかる主働土圧をダイバーを介してアンカープレートに伝達し、アンカープレートの引抜抵抗力とのバランスによって安定を図る工法です。こうした構造的特性、盛土安定性、強度により様々な用途に対応することができます。
道路、水辺、橋梁取付道路、段積擁壁、鉄道等、あらゆる現場で各々の地理、地形条件に応じた最適な設計・施工が可能です。

  • 道路(片盛土・ロックアンカー工)
    壁体背面に強固な岩盤がある場合は、ロックアンカーによる施工が可能です。
  • 造成、トンネル、坑口安定(のり留め壁)
    補強土壁のもっとも一般的な用途として、造成地やカルパート坑口付近の安定に用いられることが多く、その種類と形式は多岐に渡っています。
  • 水辺(護岸擁壁)
    水位が壁面に達するような場合は水没する部分の盛土材料を透水性のよいものに置き換える等、水没設計をすることにより施工できます。
  • 橋梁取付道路(両面壁)
    両面壁の土圧が均合う場合は、左右のダイバーを一体化して安定を確保できます。
  • 大規模造成(段積擁壁)
    壁高の高さが15メートル以上になるような場合や、ダイバー長が長くなりすぎる場合に、擁壁を2段積みにすることにより施工します。
  • 鉄道の拡幅
    鉄道の拡幅を目的とした場合でも、垂直盛土が構築できます。
    従来の用地幅を最大限に活かして盛土することにより、複々線化か容易に実現します。

製品図

記号 形状寸法 面積(m2) 質量(kg)
TA 115×1,000×1,600 1.500 351
TB 115×1,000×1,500 1.440 328
TC 115×1,000×1,500 1.440 328
DA 115× 500×1,600 0.800 200
DB 115× 500×1,500 0.745 189
DC 115× 500×1,500 0.745 189
UA 115× 500×1,400 0.700 183
UB 115× 500×1,400 0.695 182
UC 115× 500×1,400 0.695 182

※質量は参考質量です。

展開図

施工概要

多数アンカー式補強土壁工法の一般的な施工手順を以下に示します。

  1. 基礎
    厚さ20センチ、幅40センチが標準とする布状コンクリートを打設し多数アンカーの基盤としますが、現地盤の状況にかかわらず仕上げ面が水平となるよう注意する必要があります。また、壁面合わせのための墨出しを行います。
  2. 壁面材設置
    墨出しにあわせてコンクリート壁面材を設置します。高さ方向の調整は中途の段ではできないため最下団のブロックの設置が全体の仕上がりに影響することに留意。基礎と壁面材の間をモルタルで微調整しながら鉛直になるよう設置します。
  3. ダイバー、アンカープレート取付
    地盤を平らに盛り、壁面材とタイバーを接続。タイバーは水平かつ壁面材に対して鉛直に設置します。ターンバックルは、設置後の調整を見据えて予備しろを確保しておきます。アンカープレートをタイバーと正確に直行するよう緊結し、地中に半分埋め込まれた状態にします。
  4. 土の巻き出し
    巻き出しは壁面側からアンカープレート側に向けて行います。重機は壁面から1m以上離れて、壁面と並行に進めます。タイバーやアンカープレートが作業中に動かないよう留意します。
  5. 転圧
    盛土材の締め固めは多数アンカーの性能に直結するため入念に行います。アンカープレート付近は特に入念に転圧します。
  6. 壁面調整
    壁面材が垂直になるようターンバックルで調整します。その際は必ず二箇所以上のターンバックルを同時に動かします。
  7. 転圧(前)
    壁面直後の埋め戻し材は、排水性を目的に良質土を使用し、転圧はハンドルガイド式振動ローラーなどで慎重に行います。
  8. 繰り返し
    以後2〜7の工程の繰り返しによって作業を進めていきます。

CAD
CADデータダウンロード

  • ダウンロードファイルが登録されていません。

▲トップへ戻る

PDF
PDFデータダウンロード

▲トップへ戻る