新聞に当社の取り組みが掲載!
2025.04.15山陰地方最大の新聞紙「山陰中央新報」に当社の取り組みが掲載されました!
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わが社の生産性向上策
道路など土木工事用のコンクリート製品を製造する和光産業(松江市東出雲町下意東)は、作業の省力化に向けた設備投資に注力している。
(中略)
生産年齢人口の減少などで人手の確保が難しくなる中、人力に頼る体制には限界感が出ていた。
社員の働き方改革で休日を増やすためにも製造現場の改革に着手。山陰両県にある四つの工場ごとに設備の更新を進める。このうち本社工場は2023年、しまね産業財団の補助金を活用し、約2千万円かけて生産ラインを刷新した。
コンクリートを注入した型枠を温度と湿度が一定に保たれた上記養生室に運搬する際、2人がかりで行っていた型枠の旋回作業を自動化。装置の上に乗せると90度回転するようにした。油圧式のチェーンコンベヤーは、人力の場合に発生していた振動が抑えられ、コンクリート成分の分離が抑えられて品質が向上した。
一連の機械化により、1日当りの作業時間が20分短縮。余剰時間で生産ラインの稼働率を上げ、生産量は1割増加。本社工場では1日当り約33トン分のコンクリート製品を作れるようになった。
生産量の拡大に合わせて休日を段階的に増やし、21年の年間110日から23年には126日となり、完全週休2日制も導入した。生産量増加と従業員の負担軽減を両立。障害者を含む現場従事者の安全性も大幅に向上させた。
(中略)
加藤勇代表取締役は「生産性向上は会社と社員の双方が良い思いをしなければ意味がない」とし、「求めることは求め、きちんと還元する体制づくりが必要だ」と強調する。25年も引き続き約5千万円をかけ、設備の自動化や更新に全社挙げて取り組む方針だ。
▼トップの視点 代表取締役・加藤勇氏
2023年の創業50周年を機に社員が働きやすい環境を整備しようと休日を増やしたが、生産量が減れば経営は厳しくなる。社員の高齢化も進む中で生産量を維持するには、設備の更新が不可欠だった。設備導入により、これまで手作業でやっていたことが省人化され、他の業務に回すことができている。製造業のイメージを変え、業界全体の魅力アップにもつなげたい。